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ここでは当会の練習内容の一部を紹介します。

回転	気が流通した姿勢を作り相手に肩を押さえてもらいます。その状態で体を回転させると相手も感応して動きます。
	同様に腕を持ってもらって行います。体の中心に近い部分から段階的に末端部へと意識によって気を導いていきます。
	腕でも同様にできる様になれば次に手首を持ってもらいます。より外側へ行くに従ってより微細なゆるみが必要になってきます。
	次に指先を持ってもらいます。これらは無理な力で行わず、気を流通させることによって行われています。指を持っている方は気によって操られるので、どんなに頑張っても動かされてしまいます。
	今度は小指を持ってもらって回転を少し大きくして相手を崩しています。体の弛緩と特殊な呼吸法で丹田から指先に気を送り込みます。
	棒を使って練習します。気は人体だけでなく、棒などを介しても伝わります。
	熟達すると相手が衣服を掴んだ状態でこちらは相手に触れないで崩すことができます。あくまでも、服で引っ張るのではなく、気功で行います。
	同様に手を動かさずに行っています。体の緩みと呼吸法、意識の働きがそろった時に成功します。
	これらは単純な腕力などで行っていませんので、女性でも普通にできます。
前後	余分な力みを取り、重心を安定させると簡単には押されなくなります。また、その状態で相手を自由にコントロールすることができます。
	相手に棒をもってもらい、身体を緩ませて押していきます。相手は身体の重心が浮き、抵抗できずに下がって行きます。
	棒を使って２人を相手に試しています。太極拳の力の使い方ができるとこの様に相手が踏ん張っていても軽く押すことができます。
	人差し指を相手にしっかりと握ってもらい、それを前後に動かす練習です。相手には動かないように頑張ってもらいます。肩を緩め丹田から気を送ることで相手を動かすことができます。
棒を使った基礎練習	ここでは棒を使った基礎練習を紹介します。直接身体を接して行う練習と異なり、物理的な力にたよれなくなるので、より難しくなります。ここでは、相手に片手で棒をもってもらい、両手の平で下からそれにそっと触れながら横向きに運んでいきます。相手には簡単に動かないように言っておきます。
	今度はより接触面の少ない指の腹で運んでいきます。ここまでくると腕力ではとてもごまかせません。
	次は相手に棒を両手で持ってもらい、片手で下からなぞるように行います。何気なく行っていますが、丹田からくる気が肩で止まらないように注意が必要です。
	今度は上から棒に触れて運びます。この場合は腕の外側を気が流れます。下から触れるより難しくなります。
	相手に両手で棒をしっかり持ってもらい、柔らかい力で円を描くように動かします。気のコントロールと体重移動で、小さな身体でも大きい相手を動かすことができます。
	次はねじりの動作です。いわゆる纏糸の練習の一つです。太極拳で生じる力は浸透力を持っていて相手に浸透しながらも増幅していくので、相手の揺れがしだいに大きくなっていくのが見えます。
	小指で行っています。太極拳に限らず中国拳法の多くは、普通の力と練習によって理解されるある種の合理的な力（勁力）を区別しています。このように普通の力が使いにくい状況で練習することで理解を深めることができます。
	練習によって身体の使い方が理解できればこのように小柄な女性でも行えます。
型、応用	当会で練習に取り入れている陳式太極拳の型の一部を紹介します。
	型の最初の動作（太極起勢）を使っています。腕で上げるのではなく、全身の力を連動させて持ち上げます。こちらの気が相手の頭頂に抜けていくのがわかります。
	同じく後半部分の動作です。腕を降ろすときは肩に力が入らないようにリラックスして行います。
	その応用です。片手で行っています。棒の上から力を加えていますが、相手は足元からくずれていきます。
	これはより難しくなっています。指先で行っていますが、手のひらを上向きにしているため、ほとんど上から押さえつけることができません。しかも指はピンと張ることなく、やわらかく少し曲げた状態で行っています。
	これは攬扎衣という動作の用法です。相手に両手でしっかりと手首を持ってもらい纏糸を用いて崩します。相手に怪我をさせないようにゆっくりと行います。
	今度は動きをよりコンパクトにしています。丹田から螺旋状に気をつなげて手首まで運びます。
	画面ではわかりにくいかもしれませんが、相手がしっかりと握っているのはこちらの小指です。へたに力が入れば、挫く可能性もあります。
	これは棒に纏糸を伝える練習です。普通に回しても相手が強く握っているので回りません。緩みと意識のコントロールが必要になります。
	今度は両側から腕を持ってもらい真下に崩しています。もっている方は下半身から力が抜けたように座り込んでしまいます。
	うまく気を流通させれば非力な女性でもこのように行えます。
	同様に今度は纏糸を用いて振り回します。
	今度は相手に突いてもらってそれを受け流しています。こちらが一度触れると、相手は身体のコントロールができなくなり、体制を立て直すことができません。
	当会は基本的に暴力は否定していますが、太極拳は不測の事態にも役立てることができます。